2024/10/06 22:55
こんにちは、イラストレーターのみやのせなつみです。
本日はアートワークを担当させていただきました、ボードゲーム『デソリト』についてお話して参ります。
デソリトの概要やゲーム性については、
それぞれ版元のSui Worksさん
ゲームデザイナーのarsenicさん
が記事を公開しておりますので、そちらをご参照ください!
また、販売はKickstarterのプロジェクトを通してのものになるとのことで、こちらのページもご案内いたします。
さて、その『デソリト』のコンポーネントですが、この様になっております!

ここではこの中から4種のワーカーコマをメインに、ボードゲームの制作やデソリトの世界観についてを
・ゲームのシチュエーション「役場に勤めて、都市を設計する」
・物語の舞台「ちょっと和風な架空世界の文化」
・実際のプレイ感とデザインの合致
の3つに分けてお伝えしていきます。
なぜワーカーコマがメインなのか

それは個人的に木コマが大好きだからです。
・ゲームのシチュエーション「役場に勤めて、都市を設計する」
プレイヤーの皆様は、役場の街開発課に勤める職員です。
街開発課は街づくりを計画・進行させていく部署、初めは更地のこの様な土地に

思い思いの都市を築いていく、というシチュエーションになっています。

京都が碁盤の目状に設計された都市ならば、こちらは六角形の連続…蜂の巣状に設計された都市といったところでしょうか。
街タイルは全80種!

ちょっとした図柄の違いなんかも見てもらえると嬉しいです。
さてワーカーコマですが、こちらはプレイヤー本人を表すもの、つまりプレイアブルキャラクターです。
せっかくなので操作のしがいがある様、サイズや色数制限の中で、できるだけ個性が出るよう作成してみました。

おじいさんは背中が少し曲がっていて、お姉さんはピシッと頼り甲斐のある姿勢。

こちらは手の振り方に差異を出したりなど、数mm単位のちょっっとしたことですが、
このちょっっとの部分にキャラクター性を入れたいんだという挑戦です。
こういった制限が多い中でどれだけ工夫できるのかというのが、木コマの面白さだと感じています。
キャラクターを押し出すゲームではないですが、こういった部分も楽しんでいただけますと幸いです!
・物語の舞台「ちょっと和風な架空世界の文化」
「illustrate」の語源が「明るくする=不明瞭なものをわかりやすく、明らかにする」というところにあるように、
イラストは制作のとある段階において、まだ見ぬボードゲームの世界観を目に見える形に作り上げるという役割があります。
制作の皆様と、このゲームの世界はああなのかこうなのか、こういうことか〜いと擦り合わせ重ねながら一つの世界を作り上げていく、イラストが担う一番面白く、一番難しい部分です。
ではデソリトの世界観はというと
「ちょっと和風、でも和風すぎない、ローテクすぎずハイテクすぎず、現実に近いけどその実架空の文化の世界」
です。
む、難しい〜〜〜〜〜!?
ということでSui worksさんとはイメージを慎重に確かめながら、それぞれのバランスを探る中で、
デソリトらしい絶妙なバランスの雰囲気を築いていきました。

そしてワーカーコマです。やはり文化や時代感のバランス難しかったのです、服の…!!!!
役場の職員らしいきちっとした服装にしたいし、スーツや和服そのものにすると世界観から浮いてしまう。
服ってすごく文化が表れるのだなと白目を剥いたものです。
そんな中悩みに悩んだ彼らの服装のイメージがこちらになります。

・実際のプレイ感とデザインの合致
ボードゲームのイラストは物理的に実際のプレイへと関係していきますので、
そのデザインがゲーム性に沿っているか、ルール的に正しい情報を伝えられているか、ということは重要なポイントであると思います。
例えばデソリトですと、「線路を利用した移動では30°に曲がれない」というルールがあり、
イラスト上でも線路の繋ぎ方でなるべく直感的に伝えられるよう工夫をしています。

今回ワーカーコマはゲーム上で、「コマの側面を正面として、大通りを歩き回る」役割で使用されます。
そこで、「進む方向を向いていて、尚且つまさに歩いている様子のコマ」が、最もゲーム性に合致しているだろうと考えました。

これを実際に描き上げてみると、まず歩いている瞬間に見える形が難しかった上、
やはり木コマの制限なのですが、自立するように地面に接する面積を確保しなければならないという条件があり、
さらに歩いている様子を再現することが難しくなりました。
これだから木コマは…大好きですね。
・おわりに
こうして試行錯誤の末に完成した木コマがこちらです!

こだわりあり、実用性ありの良い着地点に落ち着いたかと思います。
皆様はどの木コマでプレイしてみたいでしょうか?私はまずはおじいさんを使いたいです。
以上、デソリトというゲームについて、ワーカーコマを中心にした小話でございました。
総じて言いますと、木コマは難しいから面白いし、そんな木コマが私は大好きです!
ということで改めて、デソリトのKickstarterプロジェクトは10月15日(火)に開始となります、
パズルゲームが好きな私の様な者にはたまらないゲームとなっておりますので、是非ともよろしくお願いいたします!
余談
これは個人的な蛇足ですが、今回制作に参加するにあたり、都市設計についていくらか調べていました。
目的に基づいて都市という大規模なものを作ること、関わるものの数がとにかく膨大で、もう何もかもが面白いですね。
都市設計の歴史、調べ甲斐がありますよ、バルセロナとか!
それでは皆様、ここまで読んでくださり誠にありがとうございました。またどこかで!
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というわけで、『Desolit デソリト』のイラストレーターからの寄稿でした!
Sui Worksのアートディレクターと密に会話しながら、どうやったらより魅力が伝わるか、そういったことを考えていただきました!
ぜひぜひ、よろしくお願いいたします!
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